ボトルインクのカラーを選ぶ新しい楽しみ方をご紹介

皆さんは万年筆やガラスペンのインクと聞いて、どのような色をイメージするでしょうか?多くの方は黒、濃紺、紫といった暗い色合いのイメージをお持ちかと思います。

 

しかし近年では、こうした筆記具のインクも進化し、暗いイメージだったカラーも大幅に増加。オレンジや赤といった暖色系の色も充実しています。

 

そこでここではボトルインクのカラーに注目。ベーシックなカラーから、ちょっとマニアックなカラーまで、いろいろな色をご紹介しましょう。

 

1. 基本は同一メーカーのものを

万年筆などインクを用いて使用する筆記具のインクを選ぶ際、大前提としては、筆記具と同一のメーカーのものを使用するのが基本でありおすすめとなります。インクの製造法もメーカーにより異なり、別のメーカーのインクを使うことでトラブルに発展する可能性があるからです。

 

まずは自身が持つ筆記具のメーカーを確認し、そのメーカーから発売されているカラーバリエーションを楽しむようにしましょう。

 

しかし、どうしても別のメーカーのインクを使いたいという場合には覚えておくべきポイントがありますので、それだけ覚えておきましょう。

 

1-1. インク交換時の手順をしっかり把握する

万年筆などのインクを別のインクに交換する場合には、しっかりと手順通りに交換することを覚えましょう。基本的にボトルインクは混ぜてしまうとトラブルの原因になります。つまり現在使用しているインクをしっかり万年筆の内部、ペン先などから取り除くことが重要です。

 

また、インクの種類によっては耐水性の低いインクもあります。万年筆をしっかりと洗浄した後は、必ず十分に乾燥させるのがポイントとなります。

 

こうしたインク交換の手順は、万年筆の種類やコンバーターによっても変わりますので、お使いの道具を使用する際の手順をしっかりと確認し、確実にインク交換ができるようにしてから他社のインクを試しましょう。

 

2. インクのカラーを紹介 ~ベーシックカラー~

万年筆などのインクのカラーは、現在いろいろな種類があります。同じ赤でもメーカーによっては色合いが違う赤が販売されていますので、この記事を見てインクカラーに興味を持った方は、実際に文具店で試し書きをしてみるのがおすすめです。

 

2-1. ブラック系

筆記具のインクにおいて、もっともポピュラーなのがブラックでしょう。どのメーカーからも発売されています。

 

昔ながらの万年筆のイメージを再現したいのであれば、没食子インクのブルーブラックがおすすめです。没食べ子インクとは、古くからヨーロッパなどで使われてきた古典的な製法のインクで、書いたときはブルーに近い明るい色合いが、時間経過とともに徐々に黒に変わっていくタイプのインクだからです。

 

日本でも販売されており、比較的手に入りやすく人気のブルーブラックインクは、ペリカン社の「ボトルインク4001/76」。書き味も色合いもよく、さまざまな万年筆で楽しめるインクになっています。

 

2-2. ブルー系

筆記具のインクとして、ブラックと同様にメジャーなのがブルー系のインクです。ブルー系のインクには青空のようなさわやかな青から、真夜中の海のような深い青まで、さまざまなブルーが存在しています。ブルー系のインクを楽しみたいのであれば、おすすめはモンブラン社のインクボトルです。同じブルーでもロイヤルブルー、ミッドナイトブルー、パーマネントブルーなど色合いの違うブルーがそろっています。

 

3. インクのカラーを紹介 ~マイナーカラー~

続いて、ブラックやブルー系以外のカラーバリエーションをご紹介しましょう。上でも紹介した通り、各社からいろいろな名称でいろいろなカラーが発売されています。

 

3-1. レッド系

レッド系はカラーバリエーションの基本ともいえる色合いで、多くのメーカーやブランドが発売しています。パイロットの「色彩雫」シリーズは、おしゃれなボトルデザインが人気のシリーズ。レッド系が充実しているシリーズで、「夕焼け」、「冬柿」、「紅葉」、「秋桜」などがラインナップされています。初心者にも使いやすい染料インクであることもおすすめのポイントになります。

 

3-2. グリーン系

グリーン系は若葉のような黄緑に近い色から、深い色までいろいろなバリエーションがあるカラーになります。セーラー万年筆の「SHIKIIRO 四季織 十六夜の夢」シリーズには、鮮やかな黄緑系の「匂菫」、深緑系の「常盤松」がそろっています。こちらも使いやすい染料インクになっています。

 

4. インクのカラーを紹介 ~特殊系~

筆記具のインクはカラーバリエーションだけではありません。ここではちょっと変わったインクをいくつかご紹介しましょう。

 

4-1. ラメ入りインク

一部インクメーカーから発売されているのが、ラメ入りのインク。カラーはグリーン系、ブルー系などが中心で、イメージとしては鉱物や鉱石のようなカラーが中心で、独特な色合いが特徴です。

 

つけペンなどで文字を書くだけ絵ではなく、イラストなどにも利用できるインクといえるでしょう。

 

4-2. 日産のカラーがモチーフのインク

歴代の日産の人気車が使用していたカラーを、つけペンのインクとして再現した商品も発売されています。濃紺やガングレーメタリックなど、独特な色合いが多い車のカラーを再現しており、一部マニアだけではなく、ガラスペンなどで文字やイラストを描く多くの人に愛されているシリーズになります。

 

5. まとめ

筆記具にはいろいろな種類のインクがあり、そのカラーもベーシックなものから独特なものまでいろいろな種類があります。カラーやバリエーションが増えるということは文字を書く楽しみにもつながります。

 

もうひとつ書く楽しみを増やす方法があるとすれば、より美しい文字をかけるようになることでしょう。せっかく文字を書くのですから、できればきれいな文字を書きたいもの。そんな夢を実現するには、書道教室に通うのがおすすめです。

 

日本語の文字を書く基本は毛筆の書き方にあります。毛筆の基本を身に着ければ、万年筆でもガラスペンでも美しい文字が書けるようになります。

 

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